「溶接DXのその先へ」 AI、動画活用、そしてマインドセット。2社が描く「職人技のDX」とは
この度、弊社が開発・提供する協働ロボットファイバー溶接DXシステム「alfaJULIA」を導入いただき、製造業のDX化を成功されている**島田工業株式会社様**のYouTubeチャンネルにて、同社の島田渉社長と**株式会社林製作所**の林司社長による特別対談動画が公開されました。この対談では、中小企業ならではの視点からDXの取り組みと、その具体的な成果について深く掘り下げています。
現場を変えるDXの力:alfaJULIA導入の経緯と成果
島田工業株式会社様は、2025年3月に「alfaJULIA」をご導入いただきました。初日から「ダイレクトティーチング → プログラム生成 → 溶接加工」という一気通貫のプロセスをスムーズに実現され、その結果、現在では**従来比約3倍**という驚異的な生産性向上を達成されました。この成果は、単に作業効率を上げただけでなく、現場の働き方そのものを変革しました。
株式会社林製作所様は、「限られた人手でも高効率を実現するには?」という課題を抱える中、2025年6月に「alfaJULIA」の導入を決定されました。現場に即した**【使えるDX】**のさらなる構築を目指し、溶接工程のDX化に着手。これにより、事務作業にかかっていた時間を月100時間〜200時間も削減するなど、大きな効果を生み出しています。
両社に共通しているのは、DX化によって**属人化していたデータを一元管理**できるようになった点です。これまではバラバラだった図面管理(AI)、プログラムデータ、機械指示書、加工ノウハウ写真などを完全に統合。社内全体でデジタル端末をフル活用し、製造に必要な情報を即座に検索・管理できる環境を構築されました。これにより、熟練工のノウハウを若手社員でも簡単に引き継ぐことが可能となり、新入社員の教育時間削減にもつながっています。
DXは「道具」ではなく「マインドセット」
対談の中で特に印象的だったのは、DXは単なる業務改善ツールではなく、社員の**マインドセットを変える**力があるというお二人の言葉です。島田社長は、全社員にスマートフォンを支給することで、業務におけるデジタルツールの活用を促し、情報共有のあり方を変革しました。また、林社長はGoogleフォームやGoogleドライブといった手軽なツールを積極的に活用することで、コストをかけずに業務改善を進めることの重要性を語っています。
これらの取り組みは、特別な技術や大規模な投資がなくとも、現場の意識を変えるだけでDXが成功することを示しています。紙のメモではなく動画で作業手順を記録する試みは、新入社員が自己学習できる環境を作り出し、従業員の自律性を高める効果も生んでいます。
AIと協働ロボットが拓く未来の製造業
動画では、Chat GPTのような生成AIの活用事例や、AIカメラを搭載した溶接ロボットの導入計画など、未来に向けた展望も語られています。今後は、一人のスーパーマンがすべてのスキルを持つのではなく、さまざまなツールや仲間をうまく活用して相乗効果を生み出せる人材が重要になるとの指摘は、多くの製造業経営者の皆様に響くことでしょう。
株式会社アルファTKGは、今後も「alfaJULIA」を通じて、日本の製造業が直面する人材不足や生産性向上の課題解決に貢献してまいります。ぜひ、島田工業株式会社様のチャンネルで公開された対談動画をご覧いただき、DXがもたらす変革の可能性を感じ取ってください。
関連情報
- 島田工業株式会社様: https://www.shimadaind.jp
- 株式会社林製作所様: https://hayashi-mfg.jp/index.html